丹後藤布のご紹介
皆さまいつも御愛顧誠にありがとうございます。猛烈な暑さが続いておりますが、どうか体調など崩さぬようお過ごし下さい。
毎度ブログの更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。
今回は夏の暑い時期にぴったりの涼しげな藤布をご紹介致します。
こちらは一点物の大変貴重な逸品でございます。野山に自生する藤づるの皮のみを使用し織り上げた布で、丈夫でしなやか、そして自然風合で唯一無二の味わいがあります。
やや地が厚い素材ですが、使ううちに柔らかくなっていくのも特徴です。
お寺などに人工的に植えられた藤では繊維が硬く着物には適しません。
その季節に野山に入ってみないと採集できるか分からない天然繊維を選ばれた技術者によって手織された大変手間のかかったものになります。
主に帯として用いられるため、着物とのコーディネート例をご紹介致します。
素晴らしい自然風合を生かしてシンプルな無地の着物との合わせが良い雰囲気です。
(写真1枚目:越後の松煙染)
色味にコントラストが強すぎるかなという方には白〜肌色との合わせで女性らしく優しい印象に仕上がります。
(写真2枚目:米沢もじり織り)
この藤布は夏の暑い時期の涼しげな装いだけではなく、真冬以外はどの着物にも合わせて頂けます。
野趣味溢れるこの帯を締めるだけで、間違いなく一目置かれるスタイルの完成です。
大変貴重な逸品であり、写真だけでは伝わりづらいこの風合を是非実際にご覧にいらして下さい。
ブログを見て下さり誠にありがとうございます。ご来店を心よりお待ちしております。