正絹マスク
いつも御愛顧ありがとうございます。
ほぼ一年以上ブログが途絶えてしまい申し訳有りませんでした。
今年はコロナウィルスの影響で大変な一年となってしまいました。
人と会う場になかなか行けない、着物を着て出掛ける機会も減ってしまった、皆様からそんな話を多く耳にする今日この頃です。
当店としても何か出来る事は無いかと考え月並みな発想ではありますが、コロナ対策のマスクお作りしております。
生地は正絹を採用しました。
一部のマスクを除いて表裏両面採用ですので、見た目の風合いだけでなく着け心地も抜群です。
また鼻の部分にマスクがフィットする形にする事で、長時間着けても耳が痛くなりません。
使い捨てではなく洗って何度も使用頂けます。
衣類用の洗剤で10分程度つけ置き・水洗いし陰干しでオッケーです。
御来店されたお客様からも大変好評で、今後さらにカラーバリエーションを増やしていく予定です。
着物の柄にあるようなものからヨットやイカリなど変わったものまで豊富にお作りしております。
これから冬本番です。
これからの流行しやすい季節、コロナウィルスはまだまだ油断出来ません。
うがいや手洗いは勿論のこと、マスクもしっかり備えて皆で乗り切りましょう。
またなるべく日を開けずにブログは更新していきたいと思います。
春のオリジナル手書き着物のご紹介
毎度御愛顧ありがとうございます。
すっかりブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。
冬の寒さのピークは過ぎ、少しづつ寒さが和らいでくる今日この頃です。
着物を楽しむ春を前にオリジナル手描の着物をご紹介致します。
今回は春の桜吹雪を全面に描いたものになります。桜の花びらがドット柄のようになりとても可愛らしい柄に仕上がりました。
暖かい色の朱色の地に散っていく桜の花びらが春の麗らかな日を表現しています。
桜の木は春になると花だけでなく樹液からピンク色になると言われております。
幹全身で春の訪れを表現する桜の樹の力強さも併せて表現しました。
また裾回しには花が散った後の桜の木を描いています。
歩く度に足元から、桜が散った後の侘しさと新しい季節の期待感が垣間見えます。
明るい印象の着物には少しトーンを落とした帯が全体を引き締めてくれます。
既にタンスに眠っている手持ちの帯を締めて頂いても併せやすいお色です。
可愛らしく、また桜の樹の内なる力を表現した着物を来て、春のイベントに繰り出してはいかがでしょうか。
気温の変化に気を付けて皆さま、お体に気をつけて過ごして下さいませ。
ご来店を心よりお待ちしております。
オリジナル手描の御紹介
いつも御愛顧ありがとうございます。
猛暑だった夏もいつの間にか過ぎ、すっかり秋らしい気温になりました。
季節の変わり目で体調等崩さぬよう気をつけて参りましょう。
前回梅雨の時期にオリジナル手描をご紹介させて頂きましたが、今回は第二弾です。
秋冬の装いは白や黒、ベージュと言った地味な色合いになりがちです。
肌寒い季節の鮮やかな朱色の着物は着る人を明るく引き立ててくれるでしょう。
この明るい柄に葉の落ちた枯木を描きました。
次の春の芽吹までじっと待つ木立の力を表現しているようです。
裾回しには散っていく葉を散りばめて。
明るい着物に少し暗めのトーンの帯で引き締めましょう。既に手持ちの帯を組み合わせてコーディネートしても面白いと思います。
前回の繰り返しになりますが、オリジナル手描きは当店でしか手に入らない着物になります。
また価格もブランド反物に比べてお求めやすい価格でご提供させて頂けます。
これからの紅葉のシーズン、新しい装いでお出掛けしてみてはいかがでしょうか。
ブログには載せ切れないオリジナル手描きやブランド反物も多数取り揃えております。
是非当店に足をお運びくださいませ。
御来店を心よりお待ちしております。
丹後藤布のご紹介
皆さまいつも御愛顧誠にありがとうございます。猛烈な暑さが続いておりますが、どうか体調など崩さぬようお過ごし下さい。
毎度ブログの更新が遅れてしまい大変申し訳ありません。
今回は夏の暑い時期にぴったりの涼しげな藤布をご紹介致します。
こちらは一点物の大変貴重な逸品でございます。野山に自生する藤づるの皮のみを使用し織り上げた布で、丈夫でしなやか、そして自然風合で唯一無二の味わいがあります。
やや地が厚い素材ですが、使ううちに柔らかくなっていくのも特徴です。
お寺などに人工的に植えられた藤では繊維が硬く着物には適しません。
その季節に野山に入ってみないと採集できるか分からない天然繊維を選ばれた技術者によって手織された大変手間のかかったものになります。
主に帯として用いられるため、着物とのコーディネート例をご紹介致します。
素晴らしい自然風合を生かしてシンプルな無地の着物との合わせが良い雰囲気です。
(写真1枚目:越後の松煙染)
色味にコントラストが強すぎるかなという方には白〜肌色との合わせで女性らしく優しい印象に仕上がります。
(写真2枚目:米沢もじり織り)
この藤布は夏の暑い時期の涼しげな装いだけではなく、真冬以外はどの着物にも合わせて頂けます。
野趣味溢れるこの帯を締めるだけで、間違いなく一目置かれるスタイルの完成です。
大変貴重な逸品であり、写真だけでは伝わりづらいこの風合を是非実際にご覧にいらして下さい。
ブログを見て下さり誠にありがとうございます。ご来店を心よりお待ちしております。
オリジナル手描御紹介
毎度御愛好ありがとうございます。
諸事情によりしばらくブログが中断しておりましたが、ようやく再開する目処が立ちました。
まだ数回の更新にも関わらず、楽しみにして頂いている方がいるということでとても嬉しく思います。
なるべくこまめに更新していきますので今後もよろしくお願い致します。
さて前回までこだわりの反物ということで何点かご紹介させて頂いておりました。
今回は当店オリジナルの手描の着物をご紹介致します。
これからやってくる鬱陶しい梅雨の季節。
オシャレを楽しむのには心配事が多い時期ですが、逆転の発想で参りましょう。
雨の日にも着物を諦めず楽しんで頂きたく雨の模様を大胆に総柄に致しました。
帯には可愛らしいカタツムリの帯を合わせて。
裾の傘でさらに可愛らしさを演出します。
オリジナル手描の為、他ではもちろん手に入りません。人と違った着こなしをしたい方へオススメできる着物です。
価格帯もブランド織物に比べるとリーズナブルに抑える事が出来ますので、初めての着物作りにもオススメです。
ジメジメしてお足元が悪くなる季節ですが、品物をご覧に気軽に遊びにいらして頂ければと思います。
今後ともよろしくお願い致します。
松煙染のご紹介
皆様いつもご愛顧ありがとうございます。
三つ目の投稿になりました。
これからこのブログで新しい反物のご紹介や着物のお直し・染め直しの実例なども随時ご紹介したいと計画を練っております。
「もっとこういう事が知りたい」「着物のこういう部分が見たい」など御意見・御感想がございましたら、是非コメント欄にコメントを頂きたく存じます。
さて今回ご紹介したい逸品は、古くからその染色技術が現代まで継承されてきた松煙染になります。
まず特筆すべきは、特殊な染色技法による自然風合いの変化に富んだ濃淡の表現です。
松煙染のグレーは朝夕の光や身につける体温などによってほのかに変化します。
平安時代の頃から日本人の肌色を美しく彩る色として愛されてきたのです。
その染色技法とは樹脂成分の多い松の根と木を燃やし取り出した貴重なススを使って染め上げていくものです。
この貴重なススにより美しい濃淡の染め上がりが実現し、その燻製効果により生地に強力な防虫効果が発揮されます。
また今回使用されている絹糸は前回ブログでもご紹介させて頂いた純群馬産ブランドの絹糸であります「ぐんまシルク」でございます。
このぐんまシルクを「水織」と呼ばれる手法で織り上げていき、密度が高くシワや擦れに強い生地を生み出します。
「美しく、永く色褪せない織物」
古くから高貴な人々に愛されてきた理由がここにあるように感じます。
本当に''みやびな物"とは派手な色合いの豪華な物ではなく、松煙染のように少し控えめだけれど、長く愛用出来る物を言うのかもしれません。
三寒四温で気温の変化に悩まされる今日この頃ではございますが、是非足を運びご覧になって頂きたいです。
皆さまのご来店心よりお待ちしております。
桐生織物「風通織り」のご紹介
皆さまいつもご愛顧ありがとうございます。
さっそくブログの更新が滞っており申し訳ありませんでした。
今回は群馬の桐生織物のご紹介です。
明治40年創業の桐生織物の老舗、泉織物が製作したお召になります。
ブランド名に「ぐんまシルク」を冠した絹糸は群馬の繭である「群馬200」を100パーセント使っています。
この風通織りはぐんまシルクを独自の技術で織り上げた、純群馬ブランド絹織物です。
きめ細やかな織による艶やかな表現が特徴で、素晴らしく上品な印象です。
この風通織、女性の着物にもぴったりですが、今回は男物のコーディネート例をご紹介します。幅広の反物なので男物にも適しているのです。
まずは風通織を贅沢に羽織に使ったコーディネート。
西陣の無地のお召を合わせて控えめな表現で。
字のごとく「風を纏った粋な男」の出来上がりです。
今度はお召に使ったコーディネート例。
羽織には新潟県塩沢の紬を合わせます。
自然風合いの紬と、きめ細やかなぐんまシルクのコントラストを楽しんでみるのもまた粋な表現でしょう。
あまり派手な柄ではなく無地のお召や羽織でこれは!という物が見つからない方へ。一度ご覧になる価値が十分にあるかと思います。
是非、手にとってご覧にいらして下さい。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。